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私は現在アパレルの店長をしています。
転職を考えていますが、これと言った資格やスキルもないので転職は厳しいのでしょうか?
僕も新卒でアパレル業界に就職して10年以上仕事をしましたが、他の業界に転職できました。
僕の経験をもとに、どうすれば他の業界に転職できるか詳しく解説します。
本記事の内容
- なぜアパレルからの転職が厳しいのか解説します
- アパレルからおすすめの転職先を紹介します
- どうすればアパレルから転職できるかを解説します
本記事の信頼性
アパレル業界で仕事をしている方で転職を検討している方は多いですよね。
しかし一方でアパレルからの転職は厳しいという話もよく聞くので、転職したくても躊躇している方も多いのではないでしょうか?
実際僕もそうでした。
僕は新卒でアパレル専門店チェーンに入社して、販売員、店長、エリアマネージャー、バイヤーとキャリアを積みましたが、約10年で1社目を退社して紳士服専門店に転職したんですよ。
しかしその紳士服専門店も1年8カ月で解雇されてしまい、その後スーパーマーケットチェーン店舗のアパレル担当として入社してバイヤーを経て店次長、営業課長に昇進して年収も大幅にアップしました。
本記事では僕の経験をもとにオススメの転職先と、どのようにすれば転職できるかを詳しく解説します。
目次
なぜアパレルからの転職希望者が多いのか
小売業は離職率の高い業種として認識されています。
厚生労働省のデータを見ても、飲食サービス、教育、サービス業、生活関連サービス業、医療・福祉、不動産業に次いで7番目に離職率の高い業種に位置付けられています。
離職率が高い小売業の中でも、アパレル業界は特に離職率が高いといわれています。
それではなぜアパレル業界は離職率が高いのでしょうか?
アパレル離職率が高い理由
- 残業が多い
- 休日出勤が多い
- 年収が低い
- 体力的にハード
- 業界の将来の成長が見込めない
- 年齢が上がるにつれて社内のポジションがなくなる
残業が多い
アパレル業界はどうしても残業が多くなりがちですね。
特に店舗での業務は残業が多く発生しがちです。
その理由は2つあります。
ひとつは店舗の営業時間が、顧客の利便性を考慮して長くなっているからです。
店舗で働く店長やスタッフはシフト制で仕事をしています。
いわゆる早番、遅番などですね。
しかし小売業の店舗の営業時間が長くなると、どうしてもシフト通りに退勤できずに通し勤務が発生して残業になってしまいます。
特に店長などのマネジメント職は、少ない役職手当で通し勤務をしているケースが多いですね。
2つ目の理由は人員不足です。
店舗の適正人員が確保できないために、既存スタッフの労働時間が長くなってしまうからですね。
休日出勤が多い
これも人員不足が主な原因です。
アパレルの小売業は土日祝日に来店客が集中するために、土日祭日は勤務することが多いですね。
そのために平日が公休日になるのですが、店舗の人員が足りないと公休取得もままならないこともあります。
特に店長などのマネジメント職は、スタッフのシフトが埋まらないと自分で出勤するしかなくなりますからね。
またアパレルメーカーの営業職は土日に店舗の販売応援を依頼されることが多いですね。
土日に販売応援に入ると、その分は平日に振替休日を取得するのですが、通常業務が追い付かなければ振替休日が取得できないのが現実です。
年収が低い
特にアパレル小売業の年収は低いことで知られています。
原因は一人当たりの生産性が低いからですね。
また給与体系が基本給プラスインセンティブというところが多いので、個人売上が悪ければ給与は低く抑えられるということですね。
そして企業によっては、販売ノルマの締め付けが非常に厳しいところがあります。
ノルマが達成できないと自分で購入することもありますね。
僕もアパレル専門店の販売員や店長をしていた時代は、自社商品を購入してノルマを達成させていた経験があります。
アパレル業界に就職する人は服が好きという志望動機が多いですが、給与の大半が洋服代に消えてしまうのは悲しいですよね。
業界の将来の成長が見込めない
アパレルの市場規模は1991年の14.7兆円から2019年は10.4兆円と大きく縮小しています。
1980年代のバブルの時期はデザイナーズブランドのブームもあり、アパレルの市場規模は一気に拡大しました。
しかしバブル崩壊もあり1990年代からは縮小傾向にありますね。
原因としては1980年代まではファッションが自己表現のメインの手段でしたが、インターネットやSNSの普及などで自己表現の方法が多様化したことがあります。
また人々が服にデザインよりも機能性や品質を求めるようになったため、ユニクロのようにシンプルなデザインで機能的かつ品質が良く低単価なウェアのニーズが高まったことも原因のひとつと推測できます。
このようなトレンドもあり、消費者が可処分所得をアパレルに使わなくなるという予測も立てられるため、業界の将来は決して明るくないだろうと考えるのも無理はないですよね。
体力的にハード
アパレルの販売員は基本的には立ち仕事です。
接客以外にも検品や品出しがメインの仕事なので、椅子に座っている時間は少ないのが現状ですね。
また長時間労働も多いので、年齢が高くなるにつれて体力的にきつくなってきますね。
年齢が上がるにつれて社内のポジションがなくなる
これは僕も経験があります。
若いうちは販売員などのポジションが豊富ですが、年齢が上がるにつれてポジションが少なくなります。
特に店舗ではかなり若いうちに店長等のマネージャーに昇進することが多いです。
そのため新しく店長になる人がふえると、ベテラン店長のポジションが少なくなります。
店舗展開のアパレル業のキャリアパスとしては、販売員→店長→エリアマネージャー→営業部長もしくは商品部バイヤーなどが一般的ですが、マネージャーやバイヤーに昇進できないと、ポジションがなくなるんですね。
40代50代になっても販売員だと給与も上がらず、年齢とブランドイメージとの乖離も出てきますので、その前に退職する人も多いのが現状です。
アパレルからの転職が厳しいといわれる理由
アパレルから他業種への転職が厳しいといわれる理由は、特に店舗勤務の場合は接客や品出しなどの仕事がメインのために他業種で必要とされる資格やスキルが習得しにくいからですね。
転職では年齢が上がれば上がるほど、ポテンシャル採用ではなくキャリア採用になる傾向があります。
つまり即戦力として、今まで身に着けてきたキャリアやスキルで判断されるわけですね。
アパレルでのキャリアのほとんどが店舗勤務である場合は、接客力やコミュニケーションスキルしかアピールできないですからね。
アパレルからのおすすめ転職先4選
それでは一度アパレルに就職してしまったら、転職は不可能なのでしょうか?
そんなことはありません。
実際僕もアパレルから転職を成功させました。
僕の元同僚でも、他の業界で活躍している人が何人もいますよ。
それではどのような業界がアパレルから転職しやすいのでしょうか?
1.営業職
アパレルの店舗勤務の方が一番転職しやすいのが、同じアパレルメーカーの営業職ですね。
川下であるアパレル小売業から川上のアパレルメーカーに転職することで、給与がアップする可能性があります。
なぜなら小売業は生産性が低いため利益率が低く、利益を給与に反映させにくいからですね。
アパレルメーカーは小売業に比べて利益率が高いので、給与水準は小売業に比べて高いですよ。
アパレル小売業で身に着けた素材などに関する商品知識や、接客で習得したコミュニケーションスキルを活かせますよ。
また店舗勤務の方は直接顧客と接しているので、現場の意見はメーカーで重宝されます。
接客で身に着けた販売力は、アパレル以外での営業職にもつながります。
営業職という切り口で、IT業界や不動産業界などのアパレル以外の業界にもチャレンジできますよ。
2.他の小売業
アパレル小売業のキャリアを活かして、百貨店、専門店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等他の小売業にも転職しやすいですね。
僕はアパレル専門店から、スーパーマーケットのアパレル主任に転職しました。
その後業績を伸ばしてバイヤーに昇進して、その後はスーパーマーケットの店次長に抜擢されたんですよ。
店次長でキャリアを積んだ後は営業課長に昇進して給料も大幅にアップしました。
スーパーマーケットの次はコンビニエンスストアチェーン本部の雑貨サービスのマーチャンダイザーとして採用されました。
そこではアパレル商品の企画も行ったんですよ。
年収も大幅にアップしました。
最近ではファミリーマートがアパレルに力を入れていて、大手アパレルメーカーから責任者が入社したという情報もあります。
アパレル出身者が他の業界で活躍するチャンスはどんどん広がっていますね。
3.サービス業
アパレルなどの小売業に比較的近い業界がサービス業です。
接客で身に着けたコミュニケーションスキルや店舗運営の経験によるマネジメントスキルは、多店舗展開のサービス業界からすればぜひ欲しいキャリアですね。
僕もアパレル業界等の小売業のキャリアを活かして、多店舗展開のコインランドリーチェーンの店舗運営本部課長として採用された経験があります。
そして店舗運営本部次長、部長、執行役員本部長と順調に昇進して年収も大幅にアップした経験がありますよ。
4.コールセンター
アパレル販売員としてのコミュニケーションスキルを活かして、コールセンターのカスタマーサポート業務に転職することも有力な選択肢です。
店頭販売とコールセンターは、目の前の顧客に接客するか電話越しにアプローチするのかの違いだけで、基本的に必要なスキルは一緒です。
また店頭での接客経験はクレーム対応スキルが身につきます。
クレーム対応スキルはコールセンターのオペレーターにも活かせますよ。
アパレルの店長やスーパーバイザーのキャリアがあれば、マネジメントスキルを活かしてコールセンターのスーパーバイザーを目指すこともできます。
コールセンターも女性の多い職場ですので、女性スタッフのマネジメント経験は採用担当者から評価されますよ。
こうすればアパレルから転職できる
それではどうすればアパレルから転職できるでしょうか?
まずは徹底的な自己分析と企業研究が必要になります。
そのためには転職エージェントに登録するのが一番の近道です。
自己分析については下記の記事を参考にしてください。
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【体験談】40代50代の転職活動には自己分析が必要な3つの理由
企業分析については下記の記事を参考にしてください。
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【体験談】40代50代転職活動での企業研究の方法3選
おすすめ転職エージェントランキング
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アパレルで転職に有利なスキルは何か
アパレル転職に有利なスキル
- 接客能力、コミュニケーションスキル
- 数値管理能力
- マネジメントスキル
- クレーム対応力
- マーケティングスキル
アパレルで転職に有利なスキルは何でしょうか?
接客能力、コミュニケーションスキル
アパレルで接客を長く経験してきた人は、笑顔で物腰の柔らかい応対が身についています。
基本的に仕事は他人とのかかわりの中で行うことが多いので、どの業態でもコミュニケーションスキルは重宝されますよ。
また短時間で人間関係を構築できるスキルは営業職に活かせますよ。
商品やサービスを売り込むには、まずは自分を売り込むことが大事ですからね。
数値管理能力
アパレルでは売り上げ目標を設定して、その目標を達成させるための施策を企画してスケジュールを立てPDCAサイクルを回してフィードバックを行い目標を達成するスキルが身につきます。
このスキルは特に営業職ではとても重宝されますよ。
マネジメントスキル
特に小売業で店長やエリアマネージャーを経験した人は、スタッフの管理能力に長けています。
アパレルでは20代で店長に就任する方も多いですからね。
いろいろな性格のスタッフをまとめて目標を達成させた経験をアピールすれば有効な武器になりますよ。
部下の育成経験も具体的なエピソードとともにアピールするとよいでしょう。
クレーム対応力
小売業の店舗ではクレーム対応が日常的に発生します。
今まで受けたクレームを解決して、顧客になっていただいた経験を具体的にアピールすれば内定に近づきますよ。
マーケティングスキル
アパレルではどうしたら売上が上がるかを常に考えて施策を打ちますからね。
人口減少の時代において、これからますますマーケティングスキルは重要になるでしょう。
転職活動で役立つスキルについては下記の記事を参考にしてください。
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40代50代転職で確実に採用につながるスキル3選【体験談】
アパレルのキャリアをどのようにアピールすればいいか
小売業で身に付いたスキルやキャリアをどのようにアピールすればよいのでしょうか?
一番効果的なのは、身に着けたスキルを具体的なエピソードをもとにアピールすることです。
例えば顧客から受けたクレームを適切に対応して、結果的に店舗のロイヤルカスタマーになっていただいた経験などです。
またマネジメント職を経験した人であれば、苦労してチームをまとめて目標を達成させた経験などですね。
具体的なエピソードは採用担当者に刺さりますよ。
自己PRの方法については下記の記事を参考にしてください。
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【例文付き】40代50代転職で採用される自己PR書き方完全ガイド
よくある質問にお答えします
Q.私はアパレル専門店の店長ですが、年収が低く将来が不安です。
転職を検討していますが、どの業態に転職すれば年収がアップしますか?
A.まずは平均年収が高い他の小売業を検討してみてはいかがでしょうか?
例えばコンビニエンスストア業界はアパレルに比べて利益率が高いので社員の平均年収も高いですよ。
Q.私はアパレル専門店の店長ですが、土日祝日が休めないため友人にも会えません。
土日祝日が休めてアパレルから転職しやすいのはどのような業界ですか?
土日祝日に休める可能性が高いのはメーカーの営業職ですね。
転職しやすいのであればアパレルメーカーですが、土日祝日に販売応援の可能性がありますよね。
土日祝日に完全に休みたいのであればBtoBの営業職をオススメします。
まとめ:アパレルからの転職は不可能ではない
アパレルからの転職が厳しいのは事実です。
しかしアパレル業界で身に着けた接客スキルやコミュニケーションスキルを活かして他業種に転職することは可能ですよ。
アパレル業界出身者を求めている企業は意外と多いです。
まずは自己分析と企業研究をしっかり行って転職活動を開始してください。
そのためには転職エージェントに登録することをオススメします。
おすすめ転職エージェント
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