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私は転職を考えていますが、ブラック企業に入社したらどうしようかとなかなか踏み切れません。
どうしたらブラック企業を見分けられますか?
僕が実際に経験したブラック企業の実態をふまえて、ブラック企業の見分け方を解説します。
本記事の内容
- 僕が実際に経験したブラック企業の実態をお話しします
- 僕の体験をふまえてブラック企業の見分け方を解説します
- もしブラック企業に入社してしまったら、どうしたらいいか解説します
本記事の信頼性
2023年中古車大手販売会社のブラック企業っぷりが世間を騒然とさせていますが、その企業以外にもブラック企業はあまた存在します。
ブラック企業に入社してしまうことは、あなたの人生にとって大きな損失ですよ。
身体や精神を病んでしまったり、場合によっては人格まで破壊されかねません。
転職を検討している方でも「もしブラック企業に入社してしまったらどうしよう」と考えて、なかなか一歩が踏み出せない方も多くいらっしゃると思います。
そんな方のために、僕が実際に経験したブラック企業の実態をお話しして、どうやってブラック企業を見分けるか......
またブラック企業に入社しないためには、どうしたらよいかについてくわしく解説します。
目次
体験談1 毎週会議で社員を激詰め!ノルマ達成できなければ商品強制購入
1983年に僕が新卒で就職したのは、当時東証一部上場の大手アパレルチェーンでした。
全国に300店舗以上あり業績も急上昇しており、毎年200名以上の新入社員を採用していましたね。
僕はバイヤーを目指していたのですが、当然新入社員は全員店舗に配属され販売の経験を積むことになっていました。
僕は大学生時代にアルバイトで販売を経験していましたが、正社員となると全く違う世界でしたね。
まず休日はほぼ週1日でした。
さらに繁忙期である12月は2週目で休みが終わってしまうんですよ。
例えば1日、8日に公休を取ると、残りは31日まで23連勤でした。
12月は繁忙期で気が張っていたため、なんとか持ちましたけど、2月の閑散期には倒れていましたね......
また個人売上には厳しいノルマがありました。
新入社員でひとり1日25万円位でしたね。
Tシャツなどの単価の低い商品をいくら販売しても、1日10万円もいきません。
そのため一人のお客さんを捕まえて、15万円から25万円位の高額商品をコーディネイトしてクレジットで売りつけていたんですよ。
「ブランド物のジャケット1枚に対して、シャツ5枚、パンツ3本で15通りの組み合わせができますよ。」
「これだけそろえても月々3000円ですよ。」と言って販売していました。
そのような強引な売り方でも、なかなかノルマは達成できませんでした。
そしてノルマが達成できないと、上司から激詰めされましたね。
特に毎週日曜日に実施される「赤黄会議」は恐怖でしたね。
毎日の個人売上を目標達成は黒、90%以上は青、80%以上は黄色、80%未満は赤と色別で表示されるのです。
色別表示では誰が目標未達したかが一目瞭然ですからね。
目標達成に対して赤と黄色の社員は会議で徹底的に攻撃されます。
新入社員の僕は、30歳を過ぎた妻子持ちのおっさんが激詰めされて泣き出す姿を見て、「この会社には長くいられないな」と本気で思いましたね。
そんな感じで苦しみながらもなんとか1年が経過しようとしたある日、僕は副店長に呼び出されました。
何かと思えば「今月は店の売上が目標達成できそうもないので、新入社員はひとり10万円着用するように」という指示でした。
着用というのは目標を達成させるために、自腹で自社製品を購入することです。
今までもたびたび必要な服を着用していましたが、10万という高額な着用命令は初めてでした。
僕は上司である副店長に「指示には従えません。」とはっきり断りました。
そうしたら店長に個別に呼び出され「なぜ会社の指示にしたがえないんだ?」と叱責されたんですよ。
そこで僕は「入社の時に強制着用があるという話は聞いていません。人事課長に確認します。」と言ったとことろ、店長は急に猫なで声になって「別に無理に買えと言っているわけではないんだよ」とコロッと態度を変えてきたんですよ(笑)
その時はそれで収まったんですが、僕はその1か月後に他店舗に異動になりました。
僕はいつでもやめるつもりで異動したんですが、1年後になんと異動先の店舗が年間最優秀店舗になってしまったんですよ。
結局小売業は数字の世界なので、僕は最優秀店舗の社員として評価されて店長候補として他店舗に異動になりました。
そしてその1年後にはなんと店長に昇進したんですよ。
しかし配属になった店舗は超不振店で、毎日エリアマネージャーから朝8時30分、13時、15時、17時閉店後に電話で叱責されていました。
そして店舗人員も少なかったので、毎月休めるのは2日くらいでしたね。
その2日も不振店会議で本社に呼び出されて、つぶれることもありました。
今考えても、よくやってたなぁというのが本音ですね。
しかしその1年後から店舗は売上が急上昇し、僕はエリアマネージャーに昇進して3年後には念願のバイヤーになり本社に異動になりました。
結局その会社には約10年勤続しましたが、会社の業績悪化にともない転職することになったんですよ。
当時は転職自体が一般的ではなかったので、とても不安だったのを覚えています。
体験談2 店長から売場で正座強制!呼び出しかかれば食事も途中で切り上げ
僕は転職を考えていた時に、取引先のアパレルメーカーから引き抜きの話が合ったので、渡りに船とばかりにその話に乗ってしまいました。
しかし世の中うまい話はめったにないもので、会社に退職届を提出した後にメーカーの担当者から「申し訳ないが、会社の方針が変わったため先日の話はなかったことにしてほしい」と言われて僕は頭の中が真っ白になってしまいました。
今考えれば安易に口約束を信じてしまうほど、世間知らずだったんですね......
僕はその年に結婚したばかりだったので、なんとか1日も早く就職先を見つけなければいけないとあせり、転職雑誌で同業の紳士服専門店の販売員に応募して、本店の総店長との1回の面接で内定をいただきました。
退職後すぐに内定が出たので正直ほっとしましたが、今思えばそれが悪夢の始まりでしたね。
僕は総本店の副店長として期待されて入社して、順調に販売成績を伸ばしました。
そんなある日、副社長から突然呼び出されて「頑張ってるらしいな」とねぎらいの言葉をかけていただき、いきなり現金をいただいたこともああったんですよ。
その企業も当時1部上場企業だったんですけど、なんか家族的な会社だと思いましたね。
しかしある時から突然、僕は総店長から目の敵にされるようになったんですよ。
総店長はプレイングマネージャーで実績も上げており、店舗内では完全に独裁者でしたね。
目をつけられたら最後、いろいろと難癖をつけられてお客様のいる店内で正座させられたこともあります。
今でいえば完全にパワハラですが、当時はそんな言葉も存在しませんでしたからね。
また総店長は自分のアピールにたけていて、店舗の上層階にある本社に聞こえるようにマイクで呼び込みを常に行っていました。
そしてお客様のいるコーナーに販売員がいないと、すぐに接客するように社員をマイクで呼び出すんですね。
呼び出しは社員食堂にも聞こえるので、呼び出しがあると社員は食事途中でも食べている料理を流しに捨てて売場に出るんですよ。
売り場に出ないことが発覚すると、総店長から売場で正座させられましたからね。
今考えても異様な光景でした。
休日についても年間95日と少なかったのですが、それすらも消化できず僕も10日くらいは買い取ってもらっていました。
有給なんて言う言葉は完全に忘れていましたね。
総店長は社員同士が結託することを極端に恐れていたので、社員同士で飲み会を行うときも申請書の提出を求められました。
そして自分が気に入らない社員はすぐに解雇しました。
解雇するときは社員に「君はBMだ!」と言うんですよ。
BMと言っても車の事でも、今話題の中古車販売会社の事でもありません。
BMとは(別の道)という意味だそうです。
君はこの会社に向いていないから、別の道を進んだ方がいいということなんですよ。
笑っちゃいますよね。
そんなことで僕も入社後1年9カ月でめでたくBMになりました。
毎週月曜日に行われる幹部会議の後に、突然解雇を告げられたんですよ。
幹部会議は閉店後に正座で社訓の読み合わせを行った後、深夜にまで及びました。
今はそんなことはないと思いますが、当時はとんでもないブラック企業でした。
もっとも当時はブラック企業という言葉自体がありませんでしたけどね。
体験談3 社長主催の研修で失言したらその場で店長降格
僕は35歳の時に、副店長として勤務していた大手紳士服専門店を業績不振を理由に突然解雇されてしまいました。
明らかな不当解雇だったんですが、僕も当時は労働法の知識もなくどうしていいか途方にくれましたね。
それでもとにかく早く就職先を見つけなければいけないと思い、頼ったのがリクルートセンター(現在はリクルートエージェント)でした。
当時はインターネットもなかったので、直接電話をして横浜のリクルートセンターを訪ねました。
僕が転職エージェントを利用したのはその時が初めてでしたね。
そこで紹介されて就職したのが、その時急成長していたディスカウントストアとスーパーマーケットの複合業態の企業でした。
僕はその店舗のアパレル部門の主任として採用されたんですよ。
そして主任の時は順調に業績を伸ばして、新店舗の主任として抜擢されました。
さらに1年後には紳士服のバイヤーとして本社に引き上げられたんですよ。
しかしバイヤーになってからがきつかったですね。
休日は当然週1日で、月曜日の部内会議では部長から徹底的に詰められました。
そして1年後にはバイヤーから店舗の次長に異動になりました。
当時は社長が店長研修、次長研修を毎月行っていましたが、その研修が壮絶でしたね。
社長の質問に答えられないと机をたたいで激怒されるので、みんな徹夜をしながら対策を行っていましたね。
しかし研修中に社長の意に沿わない回答をすると、その場で降格になることもありました。
今話題になっているブラック企業と近いものがありますね。
僕はその研修を何とか乗り切り、逆に社長に気に入られて営業部課長に抜擢されました。
しかしここでも地獄が待っていました。
直属の上司である取締役営業本部長が、社内で一番厳しいといわれる人だったんですよ。
営業本部長は車の運転ができなかったので、僕が運転手をして一緒に店舗巡回をしました。
そして店舗の売り場ができていないと僕の責任にされていつも叱責を受けていました。
休日は当然週1回でしたね。
そして毎週月曜日朝7時に役員会があるのですが、その資料を作成するために僕は始発で出勤していました。
なぜなら全店舗の売上が集計できるのが日曜日の深夜になってしまうからですね。
6時前に会社に到着して資料を作成して本部長に提出しても、何度もやり直しということがありましたね。
1年間本部長と一緒に仕事をしましたが、かなりメンタルをやられました。
そこの企業には結局約10年在籍しましたが、業績が悪化して人事異動が頻繁に起こるようになったので、見切りをつけて転職エージェントを使ってコンビニエンスストアチェーンのマーチャンダイザーとして転職しました
おすすめの転職エージェントについては下記の記事を参考にしてください。
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【2024年】40代50代転職エージェントおすすめランキング
体験談4 社長の気分で営業部長を不当解雇
僕は45歳の時にコンビニエンスストアチェーンのマーチャンダイザーとして採用され4年半が経過しましたが、なんとその会社が大手コンビニエンスストアチェーンに吸収合併されることになり、社内で希望退職を募ることになったんですよ。
そして上司と何度も面談を行い、退職勧奨を受けました。
僕は最初は残留を希望しましたが、40代以上の社員は合併先の企業に移籍できないことが決まり、やむなく希望退職に応じたんですよ。
退職日は2009年12月24日、とてもつらい49歳のクリスマスイブでしたね。
その後、会社が用意してくれた再就職支援会社に毎日通って再就職活動を開始しました。
しかしその年はちょうどリーマンショックの翌年で、有効求人倍率は0.5を割り込んでいました。
そのため再就職活動は困難をきわめましたね。
しかし約3か月の再就職活動ののちに、ハローワーク経由で応募した専門店のCS推進部長として、なんと120倍の倍率を突破して採用されたんですよ。
安心したのもつかの間、その企業もとんでもないブラック企業だったんですよ。
入社当時の営業部長がたまたま新卒で入社した会社の同期だったので、二人で協力して業務を行っていました。
しかしその営業部長は1年後に業績不振を理由に突然解雇されてしまいました。
そしてなんと僕が営業部長も兼任することになったんですよ
しかし僕も2013年10月に突然会社から懲戒解雇されてしまいました。
解雇理由としては就業規則《懲戒・諭旨解雇・懲戒解雇の事由》の中の(業務に関する会社の命令に従わないとき)に該当するということでした。
当時の社長は小売業の経験がない方だったので、社長の指示に対して意見を言ったことはありますが業務命令に従わなかったわけではありません。
しかし社長にしてみれば意見されたことが気に入らなかったのか、無理やりこじつけで僕を退職に追い込もうとしました。
10月末に取締役会を開催してその場で解雇を告げられたんですよ。
その後人事課長に個室に呼び出されて「この場で退職届にサインすれば解雇は取り消す」といわれました。
会社側としても、さすがにこの理由で解雇するのは無理があると思ったんでしょうね。
ひどい話です......
その時は落ち込みましたが、NPO法人の担当者や弁護士の先生に相談しながら解雇無効を勝ち取るために行動を起こしました。
まずはNPO法人と弁護士事務所に、会社の就業規則と解雇通知を提出しました。
解雇通知には「貴殿の業務遂行における不適格な業務処理により、顧客からの評価が下がり、社内業務が滞る事態となっております」と記載されていましたが、なんら具体的な事例は記載されていませんでしたね。
NPO法人の担当者や弁護士の先生も、「会社側はよくこれで解雇に踏み切りましたね」とあきれていましたよ。
僕は同時に転職エージェントおよびハローワークに登録、東京しごとセンターミドルコーナーのセミナー参加を行いました。
今考えてもあの頃はよく頑張ったと思いますね。
僕を突き動かしたパワーは、明らかな不正解雇を撤回してやるという強い気持ちでした。
会社から解雇されたときの対応については下記の記事を参考にしてください。
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【体験談】40代50代で懲戒解雇されたら再就職できないのか
体験談5 車内で採用面接実施 採用条件が求人票と全く違う
僕は2021年10月に会社を退職して再就職活動を行っていましたが、なかなか内定を得られずにかなり焦っていました。
そんな時12月にハローワークで、勤務地が自宅の近所にある求人を見つけました。
職種は人材派遣会社の管理職で、派遣スタッフの管理を行うというものだったんですよ。
給与もそこそこよかったので、すぐにハローワークで紹介状を書いてもらい応募しました。
すると応募した企業の社長から電話があり、「2日後に横浜に出張に行くので会いましょう」ということになったんですね。
僕は横浜在住で、その企業の本社は中部地方にありました。
そして2日後に最寄りの駅で待ち合わせをしました。
社長は車で来たので、僕は勤務地のオフィスで面接を行うものとばかり思っていました。
しかし求人票に記載されていた勤務地の住所はクライアント本社の住所で、実際の勤務地はクライアントである建設会社の資材置き場だったんですね。
なんとクライアントの複数の資材置き場で作業をしている外国人派遣スタッフの管理を行う仕事だったんですよ。
その日は社長が車を運転しながら、勤務場所である資材置き場を数か所回りました。
僕は途中のカフェ等で面接を行うのかと思っていましたが、一向にその気配はありません。
車内で雑談をしながら社長が仕事内容の説明を行い、僕のキャリア等を聞き出したのが実は採用面接だったんですね。
そして約2時間後に最後の資材置き場でクライアントの課長と顔合わせを行い、その日は終了になりました。
その後面接の翌日に社長から電話があり「あなたの採用の件を役員会にかけたところ満場一致で採用が決まりました」といわれました。
面接1回しかも車の中でのやり取りで翌日に内定が出てしまったんですよ。
冷静に考えれば、その時点で企業に対して不信感をもって内定を辞退するべきだったと思います。
しかし、その時は何とか年内に就職先を決めて安心したいという感情が先に立って、冷静な判断ができなかったんですね。
僕はその場で入社を決めてしまい、気分良く正月を迎え1月7日から勤務を開始しました。
しかし後になって、僕はこの時の決断を大きく後悔することになります。
入社後は横浜営業所の担当課長として、1名でクライアントの資材置き場を巡回して派遣スタッフの管理を行うのですが、1週間後くらいからクライアントの課長からパワハラが始まりました。
そしてほどなくして、クライアントの現場社員からのバッシングが起こったんですよ。
派遣しているスタッフの遅刻や欠勤の責任を取らされ、人手不足に対する人員補充を強く迫られましたね。
営業時間外や休日の電話は当たり前で、クライアントの課長からは毎日勤務終了後の日報提出と書き直しを求められそれが深夜まで続きました。
社長に相談しても取り合ってくれずに、責任をすべて押し付けられましたね。
また休日についても、求人票には完全週休二日制と記載されていましたが、実際は毎週日曜日は固定でそれ以外は月間2日の休日ということでした。
求人票に記載されている採用条件が口頭で変更されていきましたね。
そんなこともあり、その企業は入社後2か月で退社しました。
僕は何度も転職していますが、入社後1年間持たなかったのはその会社だけでしたね。
体験談6 固定残業代には要注意!
僕は2か月で人材派遣会社を退職してすぐに再就職活動を開始しました。
この時も転職エージェント、転職サイト、ハローワーク等をフル活用して応募先企業を探しました。
そして約1か月後にハローワーク経由で応募した企業から面接の連絡をもらったんですよ。
そこは都内にある人材派遣会社で職種は営業でした。
採用担当者とメールでやり取りしながら指定された日時に面接会場に行ったのですが、面接は1回を予定しているということでした。
面接1回で内定を出すということは、初回の面接担当者に決裁権があるはずです。
ということは初回の担当者は社長か役員ということになりますね。
しかしメールをやり取りしていた担当者名を見ると代表取締役の名前とは違っていました。
そしていよいよ面接当日になり、面接会場で待機していると面接官が現れました。
面接官は30代から40代前半くらいの方で、名刺をもらい名前を確認したところメールでやり取りをしていた方で、役職はなんと専務だったんですね。
見た目の若さと専務というギャップに少し驚きましたが、とても感じの良い方でしたね。
面接はスムーズに進み、約1時間の質疑応答で好感触を得ました。
面接は月曜日に行われ、結果は今週の金曜日までに連絡するということだったのでドキドキしながら毎日連絡を待っていました。
しかし連絡がないまま1週間が終わってしまったんですよ。
僕はしびれを切らして週明けの月曜日に面接担当者である専務あてにメールをしたところ「決裁のための役員会が開催できていないので、もう1週間待ってほしい」ということでした。
この時点で不信感を持ち入社を辞退すればよかったのですが、短期離職後で入社をあせっていたのでまたも冷静な判断ができなかったんですね。
約束通り1週間後に内定の連絡が来て入社しましたが、ここも離職率50%のとんでもないブラック企業でしたね。
なんと求人票の採用条件が実際に入社してみると大きく異なっていたんですよ。
まず求人票には固定残業代3万円プラス営業手当と記載されていました。
しかし実際は営業手当の中に固定残業代が含まれていたんですよ。
つまり3万円は営業手当の最低保証金額ということでした。
さらにタイムカードもなく、勤務時間自体を管理していなかったんですね。
そのため、いくら残業や休日出勤を行っても残業代はいっさい支給されませんでした。
派遣会社なので休日出勤は頻繁にありましたが、なかなか代休も取れずに無休で仕事をする社員が多かったですね。
そんな状況だったので、僕は見切りをつけて1年で退職しました。
ブラック企業の見分け方
転職サイトには大量の求人情報が掲載されています。
その中でもブラック企業には共通の特徴があります。
ブラック企業特徴
- 常に求人を出している
- 企業規模の割に求人数が多い
- 面接1回など、採用されやすいことを強調している
- 業種、職種で他の企業に比較して給与水準が異常に高い
- 出世の早さを強調している
- 未経験者を歓迎している
ブラック企業の特徴として、社員を採用してもすぐに辞めてしまうということがあります。
そのために転職サイトで、求人の掲載期間が終わっても常に更新されている企業があります。
また求人数が多い、面接1回、未経験者歓迎、人物重視の採用など入社しやすさを強調しているということは退職者が多いということですね。
給与水準が異常に高いということは、求人が集まりにくいため目先の報酬で釣っている可能性がありますよ。
給与についても基本給が低く、成果給や固定残業代の比率が高い可能性があるので、給与の内訳を確認する必要がありますね。
特に営業職では基本給が低く、成果給の比率が高い企業があります。
あくまで注目するのは基本給ですよ。
注意するべきキーワード
- 応募者全員面接
- 経験・学歴・職歴不問
- 即日採用可能
- 人柄重視
- 未経験者歓迎
- 入社支度金支給
- 実力主義
- 高額インセンティブ
- アットホームな職場
求人票を見て上記のワードがあれば注意が必要です。
ブラック企業は、なかなか人が集まりにくい傾向があります。
そのために、「応募者全員面接」や「即日採用可能」「未経験者歓迎」などで入社しやすさを強調します。
また「入社支度金支給」「高額インセンティブ」など金銭的なニンジンをぶら下げているのも気になります。
優良企業ならば、そんなことをしなくても応募者は集まりますからね。
「アットホームな職場」など職場の雰囲気を強調しているのは、ほかに企業の売りがない可能性がありますね。
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【体験談】40代50代転職活動でブラック企業を見分ける方法
ブラック企業に入社しないためにはどうすればいいか
ブラック企業に入社しないためには、事前にしっかり情報を取ることが大事ですよ。
今は口コミサイトなどである程度情報は取れますからね。
また求人票を見る際にあまりにも入社しやすい条件のところは注意が必要ですね。
ブラック企業に共通するキーワードに注意して、じっくり求人票を確認してから応募しましょう。
転職サイトやハローワーク求人にはブラック企業が紛れ込んでいるので、詳細にチェックする必要がありますよ。
しかし転職エージェントの案件は比較的ブラック企業が少ないです。
その理由について解説しますね。
転職エージェントの求人が転職サイトに比べてブラック企業が少ない理由はビジネスモデルの違いです。
転職サイトは、求人を掲載したい企業に営業して求人広告を集める業態です。
そのために求人広告を掲載したい企業から依頼があれば、よほど問題のある企業以外は広告を掲載します。
それに対して転職エージェントは、採用が決定したら採用者の年収の30%前後が採用企業から支払われるビジネスモデルです。
そのため転職エージェントの営業担当者と求人企業とのパイプが太く、企業の情報についても詳細に入手していますよ。
また人を採用すると転職エージェントに高額な報酬を支払わなければならないため、転職エージェントを利用する企業は比較的業績もよく規模の大きい傾向があります。
また非公開求人も多く優良企業が多いですよ。
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まとめ:ブラック企業には絶対転職してはいけない
僕が新入社員の頃にはブラック企業という言葉さえありませんでした。
昭和の時代は休みもまともに取れず、毎日遅くまで残業するというのが当たり前でした。
しかしブラック企業という言葉で言語化されてからは、労働状況がかなり改善されてきましたね。
それでもなお多くのブラック企業が存在しています。
そのため転職活動を行うとかなりの確率でブラック企業にあたってしまうわけですね。
しかしブラック企業は過酷な労働条件の中で従業員も疲弊しており、人間関係もギスギスしています。
上司からの過激な圧力で心身を壊してしまい、働けなくなった人を僕は何人も見てきました。
またブラック企業に入社してしまい短期離職を繰り返すと、次の就職が不利になりますよ。
そのためにも全力でブラック企業への就職を回避しましょう。
それでも万が一ブラック企業に入社してしまったらすぐに退職を検討しましょう。
退職させてくれない場合は退職代行会社を利用することをおススメします。
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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